ハーフタイムを終えグラウンドに出たIBMは円陣を組み気合を入れる。
この気合には寒さも吹き飛ぶような熱いゲーム展開を期待する。そして東芝のキックで後半がスタート。奥深く蹴りこまれたキックはSO加瀬がキャッチし自らタッチに。このキックは風に乗って伸び、大きくテリトリーを稼いだ。長いキックでテリトリーを稼ぐことで、FWのスタミナを温存し、且つ有効活用できるか。
後半開始早々、東芝のラインアウトからの攻撃をターンオーバーし、IBMが攻勢に出る。左サイドのラックからSH山中−SO加瀬−FB高とつなぐと、ワイドにキック。これを東芝WTBとIBM WTB道廣が競り合う。惜しくもIBM側のノックオンとなるも、勢いよく後半が動き始めた。
そして5分、再びターンオーバーから攻撃に切り替わると、ラックから左サイドにもらったSO加瀬が右サイドへ移動し展開、徳永が抜け出し敵陣22mラインを超えたところでラックとなる。ここから出たボールをSO加瀬からFLマークへとつなぐ。マークが角度よく走りこみ東芝ディフェンスをかわすと、目いっぱい伸ばされたその手はインゴールへ。ターンオーバーからの攻撃で奪ったこの試合のIBM初トライは、東芝追撃の狼煙となるのか。ゴールが外れ、5-19となる。
その後も一進一退の攻防が続くが、東芝の攻撃に翻弄される時間帯が多くなる。11分に、東芝はFWのコントロールに長けるベテランSH伊藤から、昨年のワールドカップでも活躍したパス捌きに定評のある吉田に交替。12分、敵陣深く攻め入ると、東芝のディフェンスに手をこまねく中、SO加瀬が10mライン付近からドロップゴールを狙う。風に乗ったボールはゴールポストを通過し、3点を追加。8-19となった。11点差はIBMに勢いをもたらすのか、それもと東芝の王者の意地に火がつくのか。大きな期待とわずかな不安が錯綜する。
しかし、直後のリスタートからのロングキックは、予め深めにポジションを取った東芝バックスリーに展開されると、一気に自陣深く攻め込まれる。そして15分、素早い連続攻撃からトライを奪われる。ゴールも決まって8-24となる。
残り25分で16点差。チャンスはまだ残されている。それでも、リスタート後に東芝SH吉田の素早いパス捌きから一気にワイドに展開されると、パスとキックを巧みにコントロールされ大ピンチに。しかし、ライン際でノックオンを誘う。なんとか防ぎきった仕切りなおしのマイボールスクラム。しっかりとボールキープし敵陣に入りたいIBMだが、このスクラムを東芝に押し込まれる。FWに疲れが見え始めたか。すると、右サイドにスペースを見つけたSH山中がライン際を駆け抜ける。チャンスかと思われたが、無情にもタッチジャッジの旗があがる。
SH山中の判断力とスピードでこれまでも多くのチャンスを作ってきたが、惜しくもラインを踏んでいた。ここで、FL神白から大島に交替。東芝ボールラインアウトからモールを形成されゴール直前まで押し込まれるものの、なんとか止めると、バックスに展開した東芝に対し激しいディフェンスで応酬。東芝がペナルティをおかし、IBMボールとなる。このタッチキックもうまく風に乗せ敵陣22mまでテリトリーを返した。
しかし、このチャンスにラインアウトで痛恨のミス。東芝のテンポとスピードのある攻撃に対してなんとかディフェンスで食い下がるが、この頃からオフサイドのアドバンテージを与えながらのディフェンスが続く。
25分東芝のペナルティからタッチキック。
敵陣22mラインアウトから展開する。攻撃の主導権は東芝にあるものの、IBMも少しずつではあるがゲインラインを突破し、チャンスを伺う。ここでCTB阪元がドロップゴールを狙うが外れてしまう。この後のドロップアウト辺りからFWの運動量に差が出始める。28分にIBMがペナルティを取られると、その後のラインアウトから展開され、29分にトライを奪われる。ゴールも決まりこれで8-31となった。
この辺りからIBMの足が止まり始めると同時に、東芝の展開、プレーの継続に凄みが増してくる。
残りの10分間は、IBMの積極的なカウンター、ペナルティからの速攻もチャンスメイクにはいたらず、逆に東芝の攻撃の精度が磨かれてゆく。その後2つのトライを奪われ、最終的には8-45でノーサイド。
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