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TOP LEAGUE 観戦記
 
 
九州電力戦、選手全員で2勝目をもぎ取る!

1月5日、ジャパンラグビートップリーグ第9節。
博多の森球技場は11位九州電力(勝点12)と12位BBB(勝点9)の対戦。リーグ戦も終盤へと突入し毎節の勝敗と勝点で順位が動く。それぞれのサポーターは残り5試合、これまで以上に手に汗握る応援が続く。
ホームの九州電力は前節、開幕戦の三菱重工戦以来となる勝利をコカ・コーラから奪取し2勝目を手繰り寄せた。
九州の先行2チームであるサニックスとコカ・コーラ同様に、トップリーグの常連と成る為にも、九州電力にとっては今日の試合は絶対に落とせない試合。
地元の地の利を生かしつつ、サポーターの大きな声援を背にBBBの前に大きく立ちはだかる。
九州電力と同様にBBBにとっても今日の試合は重要な意味を持つ。トップリーグ残留争いの真っ只中にいるBBBにとってターニングポイントになる試合。BBBの選手達を後押しすべく地元の方々や遠路関東からも数多くのBBBサポーターが応援に駆けつけてくれた。

12時、BBBのFB高主将のキックオフで試合開始。

FW陣とWTB勝俣が出足鋭くプレッシャーをかける。相手SO斉藤がタッチキックを狙うもボールはタッチラインを割らずBBB自陣10M付近でNO8ロトゥがキャッチ。猪突猛進を文字通り体現し敵陣に切り込むと、フォローした選手ときっちりポイントを作り左に右に攻撃を仕掛ける。
その二次攻撃に再びNO8ロトゥが絡み相手ディフェンスを引き付けてCTB徳永へラストパス。相手ディフェンス網のギャップを突いてゴール右隅にノーホイッスルトライ。距離のある難しい角度のコンバージョンキックもSH山中がゴールポストど真ん中を通過させてBBBが7点を先取。
試合開始からわずか1分にも満たない想定外の出来事にBBBサポーター席は大歓声に包まれた。

早々に動いた試合もその後は一進一退の攻防が続く。
13分、敵陣22M付近からSO加瀬が一気に抜け出すも、ラストパスは繋がらず決定的なチャンスを逃すとBBBサポーターの深いため息がスタンドを包み込む。18分、BBBの反則をきっかけに一気に敵陣から自陣へと陣地を押し戻されて相手ボールのラインアウト。
そのラインアウトから左ライン攻撃を仕掛けられる。ライン参加した相手FLがBBBディフェンスを崩した瞬間、フラットに走り込んだ相手CTBがボールをもぎ取るかの如く走り込みトップスピードでBBBゴールポスト真下にトライ。ゴールキックも決められ試合は振り出しに戻された。

今シーズン、しぶといディフェンスを軸に戦い続けてきたBBBであったが、一次攻撃で簡単にディフェンス網を破られた姿を目の当たりにして不安がよぎる。
26分、BBBが敵陣で得たペナルティゴールは失敗。このまま相手に流れが傾いてしまうのか。その悪い流れを断ち切るきっかけを作ったのはSO加瀬。
33分、敵陣10M付近から右にライン攻撃を仕掛けると思いきやSO加瀬が逆サイドに走り込む。その動きに反応してクロスで走り込んだのはトライゲッターのWTB勝俣。一瞬にして相手ディフェンスを抜き去るや、目の覚めるようなトライを奪う。その後のコンバージョンキックもSH山中がしっかりと決め、14対7と再び7点差とした。

攻撃の手を緩めないBBBはその3分後、FWとBKが一体となり相手ゴール前に迫ると、最後はNO8ロトゥが相手ディフェンス数人を引きずりながらの豪快なトライ。
19対7の12点差で前半が終了。ハーフタイム、グラウンドから控え室へ引き上げるBBB選手達に観客席のBBBサポーターから多くの檄と声援が飛んだ。

 
 
 
 

12時55分、後半から相手FBに入った元BBBのミラーのキックオフで試合再開。

集散で勝るFW陣の踏ん張りで九州電力に主導権は渡さない。
FWから供給されるボールをSO加瀬が絶妙のタッチキックを繰り返して敵陣ゴール前へと封じ込める。先制点を期待するも、これ以上は離されたくない九州電力も必死。ゴール前のピンチをしのぎ形勢を立て直すとBBB陣へと攻め入る。

7分、自陣ゴール前中央付近でBBBが反則を犯すとペナルティゴールを決められて19対10の9点差。逆転に向けてエンジンがかかってきた九州電力の応援も熱くなる。後半の巻き返しを期待した九州電力サポーターの歓声を悲鳴に変えたのはまたもやBBB。2分後の9分、連続攻撃で敵陣へと迫り最後はフォローについたLO佐藤が右隅にこの日4本目となるトライを奪う。この時点でBBBはボーナスポイント1点を獲得。

このトライで2トライ2ゴール差の14点差。今すぐ試合終了を迎えて欲しい気持ちになるも、まだ30分もの時間が残る。相手はバックスのライン攻撃で勝機を狙う。
FBミラーにボールを集めてトライチャンスをうかがうも、BBBはゲインラインを割らせずに食い止める。FB同士の勝負でもミラーのアタックより高主将のタックルが勝る。残り20分。両チームの攻防は激しさを増す。自陣22M付近でFB高主将と相手選手と激突。鈍くて重い激突音はスタンドまで伝わり、両者ともにグラウンドに崩れ落ちる。

数分後、先に立ち上がったのは相手選手。頭を打ったのか高主将は立ち上がらない。BBBサポーターに緊張が走る。チームの要、高主将がいない試合は見当すらつかない。
しばらくすると、皆の祈りが通じたのか何とか立ち上がりプレーに復帰。これにはほっと一安心。直後のペナルティからのタッチキックは自身できっちり距離を稼いで蹴り出した。
本人は記憶も無いまま、ただ本能だけでラグビーをしているに違いない。

23分、SO加瀬が退きWTB道廣がSOへ回る。道廣は三洋電機戦同様にきっちりSOとしてのゲームメイキングをこなす。FLに入った神白もラインアウトとプレッシャー・ディフェンスで存在感を示す。29分敵陣ゴール前、ゴール前から攻撃を仕掛けようとする相手BK陣がボールを回すもBBBのプレッシャーに堪らずノックオン。
自ら掴んだチャンスからNO8ロトゥSH山中LO佐藤と繋ぎ最後はFB高主将がゴール右隅に飛び込んだ。難しい位置のコンバージョンキックもSH山中が決めて31対10。このトライとゴールで緊張感が切れた九州電力は、単発の攻撃を繰り返すもことごとくBBBディフェンスに潰される。

39分には、左ライン攻撃にFB高主将がライン参加し相手ディフェンスを引き付けてWTB勝俣にラストパス。WTB勝俣がライン際を激走してダメ押しのトライを奪う。
結果、36対10でBBBが完勝。今シーズン初の勝点5を獲得し勝点を14とした。
第9節が終了した時点で勝点14はBBBを含め3チーム。勝点が並んだ場合は、得失点差で順位が決定する。
勝利を決定的なものとした後でも手を緩める事の無い勝利への執念が得失点差という形で他の2チームを上回った結果、混戦ながら順位も9位に浮上した。

 
 
 
 
 
年末年始、多くの社員が休日返上でお客様作業にあたったのと同様に、BBBの選手やスタッフも休み無く激しい練習に取り組んだ。
元日のトレーニングでは、高主将を中心に選手全員に高い意識が感じられた。
2008年の初戦を勝利することはもちろん、残りの5試合を如何に戦い、如何にして上位チームに食い込むのかを見据えたものであった。
前節のNEC戦と今節の九州電力戦でのBBBの戦いは、観る者に新たな可能性を感じさせた。
確実に進化を続けるBBBは次節、新たなステージで戦うべく王者東芝に挑む。
 
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